皆様、こんにちは。
昨日は台風に向けて「ハザードマップの種類」と「危ないと思ったら避難してください」とブログに書いた修行僧です。
昨日のブログです→https://readingskills-system.com/2019/10/09/法定研修に参加してきましたので感想を書きたい/
本日は一部の最後でお話してくださった方の「日本経済の今後の行方」について感想と私の考えを書いていきます。お話してくださったのは「岸 博幸教授」です。
短期的な日本と東京の経済について
お話の中ではスクリーンを使用しての細かな数字やグラフなど図解などはなく、「大まかな流れ」「方向性」をざっくりと理解できるような内容でとっても聞きやすかったです。
結論からお伝えしますと日本全体で今後の展望を考えると楽観視できない厳しい状況だそうです。理由としては大きく2つ今まで日本経済を支えていた好調な世界経済の雲行きが怪しくなってきた。アメリカと中国の貿易戦争、中東ではイランが騒ぎ出してきたことで日本経済にいい影響は与えないだろうとの意見でした。ちなみにアメリカと中国が貿易でもめだしたころから中国がプラごみを買わなくなってゴミ処理代が跳ね上がっています。
もう一つの理由は10月の増税は間違ったタイミングであり延期すべきだった。やるのであればもう少し前にやっておくべきだったとのご意見でした。増税によってポイント還元などの策を取っているじゃないかというご意見もあるかと思いますが還元は来年の6月で終了予定となっています。ポイント還元の政策を延長するなどのしないと日本経済に悪影響が出るだろうということでした。
一方東京はというと、中心部に限り好調な経済状況になるだろうということでした。オリンピック終りに多少の下落は予想されそうですが、より影響が大きいのは日本全体だろうということです。
以上の2つの理由から短期的に見て日本の経済状況はあまりよくない、東京都は中心部に限り好調だろうということです。
長期的な日本経済のゆくえ
ここでは皆様に日銀から出ている「経済潜在成長率」という言葉知っていただきたいと思います。
潜在成長率とは?
”「資本」「生産性」「労働力」という生産活動に必要な3つの要素をフルに利用した場合に達成される、仮想上の成長率。生産活動に必要な設備などの「資本」、労働力人口と労働時間から求められる「労働力」、技術進歩によって伸びる「生産性」の3つの伸び率の合算値が「潜在成長率」である。現実の成長率は様々な要因により変動するが、中・長期的には潜在成長率と同様の動きになるといわれている。例えば、日本の潜在成長率は1980年代には3~4%であったが、不況となった90年代は2%前後であり、現実の成長率にほぼ対応している。”・・コトバンクから引用
現在、日銀が発表している日本の潜在成長率は「0.9%/年」だそうです。現在の数字から日本の成長か期待できなさそうです。加えて現政権が内閣改造を行いましたが、経済的、ビジネス的に「改革」をする気のない内閣改造であり、長期政権にすることを目的にした内閣であろうとの見方でした。
以上短期的・長期的に見て楽観視できない景気の流れと言えるでしょう。
今後、民間企業はなにをするべきか?
現政権は「改革」をする気がないと思ったほうが良いのでやるべきことは「生産性を高める」ことだそうです。
岸教授は「自分の会社は自分で生産性を上げて自立することにより、景気が下向きになってもまだまだ頑張れるだろう」と考えています。実際地方では「生産性アップ」に成功して人口も増加している都市、市町村があるとのことです。
では何をすれば「生産性が上がる」のか?答えは「イノベーション」を起こすことだそうです。皆様はイノベーションとはどういうことかご存じでしょうか?私は「技術革新」だと思っていましたが間違いだそうで、「イノベーションとは、今までにあったものを組み合わせて新しい組み合わせを作ること」が正解だそうです。講演では「ニューコンビネーション」と言ってました。より詳しい説明はGoogle先生に「シュンペーター・イノベーション」と検索すれば出てきます。
今日本で一番元気がある都市は福岡
永田町の方々全員のお答えが一致しているようです。
どうして今福岡が元気なのか?要因は二つあるとのことです。
①外国人観光客が増えていること。
②福岡で起業することが増えている。→ここが大事
現在の福岡市長は国に掛け合い福岡市経済特区として、起業がしやすい街にしたとのことです。結果としてITのスタートアップ企業は多くが福岡に本社をもつことになり、人口増に起因しているということでした。もちろんただ単に起業しやすくしたのではなく、全国各地でIT系の催し物があると福岡市長が出ていき福岡の営業を行い、3年かけて今の状態に持ってきたとのことでした。空港、新幹線が整っていている福岡の地で経済特区のIT活用・スタートアップ支援策が上手く働いたイノベーションと言えるかもしれません。
大きな話かもしれませんが、これはぐっと身近に目線を下げれば自分たちでできる新しい組み合わせをつくりだせれば結果をだせるということだと思っています。ゼロからすべて作りだすのではないので「ノーベル賞」をとるような困難なお話ではないということです。
まとめ
今後の日本経済のゆくえは、なにもしないまま、今までと同じことをやっていては冷え込んでしまい、民間企業は国を頼りにしようとせずに自らで「生産性」を上げる努力が必要ということ。
生産性を上げるためには「イノベーション」を起こすこと。イノベーションは難しいものではなく今までにあった者同士を組み合わせて新しいものを作ることです。こんな組み合わせがあったらいいかもなレベルからでもいいかもしれないですね。
本日から、台風が来ています。皆様お気を付けください。